法話 その1
忘れちゃいけないこと
令和7年は昭和で換算すると昭和100年となります。先の大戦終戦から80年が経とうとしています。この戦争では多くの方々がお亡くなりになられました。私の先祖・親戚も亡くなりました。皆さまのご先祖さまにもおられるかと思います。しかし、80年の歳月は様々なものを変えていきます。私たちは色んなものを忘れようとしているのではないかと思うのです。
沖縄出身の知人と話していると「昔は誰も近寄ろうとしなかった浜辺にどんどんホテルがたちよる。戦争を経験したおばあちゃんが言ってた。『あの辺りは何百人もの兵隊さんが戦死された場所だから安易に近づいたらいけないよ。兵隊さんはね、命がけで私たちを守ろうと戦ってくれたの。だから近付くときは手を合わせてね。』それを聞いた子どもの時は近寄るのが怖かった。でも今はキラキラしたホテルが立ち、その面影はなくなった。数年前におばあちゃんも亡くなった。いつか、おばあちゃんが言ってたことも忘れてしまうかもしれん。」
時代は移り変わります。80年前と現在の生活は比べられないほど良くなりました。便利で、豊かで、豪華です。それと比例して私たちの心はより満たされているのでしょうか。自分は幸せだと胸を張れる方はどれくらいおられるのか。
私たちの先祖は、沢山の血を流し、汗を流し、涙を流しました。その上に、今の生活があるのです。絶対に忘れちゃいけない。